革手袋に包まれた指が、囚人の臀部を這う。
ゆっくりと優しく、拷問官は双丘を撫でさすった。
「一緒にいた男との肉体関係は?」
「ぼ、僕は、誰ともいませんでした。ひっ、独りで……」
「そうか」
拷問官はポケットからローションのボトルを取り出した。
トロトロと掌に液体を流し、その手を囚人の尻に押し当てる。
「ひっ」
冷たい感触に、囚人は肩をすくめた。
谷間に垂れ落ちるローションをすくい取るように、拷問官の指が動く。
「んっ、はあぁ……」
「慣れているようだな」
「そ、そんな……こと、あっ、はう…」
粘膜にローションが擦り込まれ、細かい皺が伸ばされて行く。
拷問官は指を動かし、囚人の菊門を揉みほぐした。
「お前には同棲相手がいるようだが」
「……!」
「別の男と会っていたことがバレると、厄介なことになる。それで嘘をついている。そうなんだろう?」
「ち、違いますっ!」
「何が違う?」
中指がズルッと肉穴に差し込まれた。
「あはあっ!」
硬い括約筋をくぐって、拷問官の指が奥まで侵入した。
拷問官は指先をぐるぐると回し、指の腹であらゆる箇所を押した。
内部が揉みほぐされる感覚に、囚人は堪え切れない声を上げた。
「ああんっ……は、あああん……」
「感じてきたか? なかなか経験豊富のようだ」
「ああっ……も、もう……はああん……」
「もう一本、指を増やしてほしいか?」
「……ひっ……ひぐ…うう……」
「欲しいんだろ?」
「ああっ……そんなぁ……」
「言ってみろ。もっとケツ穴をほじってくださいって」
「あああ……あああ……」
「同性相手の男と、浮気相手の男と……二人にそれぞれ可愛がられてたんだろ?」
「……くっ、くふううん……」
「それでもまだ、他の男の指に反応するのか? 呆れたケツ穴だな」
拷問官は、激しく指を抜き差しした。
「んはああああっ!」
「ほら、言えよ。もっと太いのが欲しいんだろ?」
「んあふうううっ! はあぁんっ! んきゃふうううっ!」
「どうした? もう我慢できないだろ」
「んはああ……も、もっと……もっとおぉっ!」
「もっと?」
「もっと……もっと、ケツ穴を……ほじってくださいィッ! 指入れてエェッ!!」
囚人は頭を左右に振りながら叫んだ。
その瞬間、あっさりと指が抜かれた。
「え…? …あ……」
呆然とする囚人の顔を、拷問官が覗き込んで笑った。
「フッ、快感責めには弱いと見える」
「ああ……」
「そんな物欲しそうな顔をしなくても、これからたっぷりやってやる。たっぷりな」
濡れタオルで指を拭きながら、拷問官は補佐官に顎で合図をした。

続く