囚人は鉄柱に括りつけられたまま、放心状態で床を見つめていた。
拷問官が腕組みをして、囚人の前を横切った。
「白状しないなら、今度は流水で虫を注ぎ込んでやるぞ」
「ヒッ、ヒイイ……」
囚人は怯えた様子で唸り声を上げた。
拷問官はその表情を楽しむように、囚人の前で立ち止まった。
革手袋を外し、蒼白の頬に指を滑らせる。
「まあいい。それはまた次に回してやる。それよりも」
拷問官は踵を返すと、再び手袋をはめながら部屋の隅へと歩いて行った。
テーブルの上で、キャンドルが明々と燃えている。
拷問官は囚人に背を向けたまま、言葉を続けた。
「チンポの中を消毒してやろう」
振り向いた拷問官は、左手にキャンドルの燭台を持っていた。
右手には、マイナスドライバーが握られている。
「あ、ああ……、もう、許してください……」
囚人は、炎から目を逸らした。
拷問官はドライバーの柄の部分を握り、先端をキャンドルの炎であぶった。
「言う気になったか? お前が何を受け取ったか」
「な、何も受け取っていません。信じてくださいっ」
「本当に、レジスタンスだとは知らなかったのか?」
「それは本当です。信じてください!」
拷問補佐官が拷問官の後から現れ、囚人の脇に立った。
補佐官の手が、乱暴にペニスの皮を剥く。指先で尿道口をこじ開ける。
囚人は首を左右に振って暴れた。
「ヒイイッ! 嫌ですっ! 許してっ!」
「消毒してやろうと言ってるんだ。それともすべて白状して医務室に行くか?」
「本当に何も知らないんです!」
「これでも嘘をつけるかな」
拷問官は、赤く焼けたマイナスドライバーを、囚人のペニスに突き立てた。
「ウガアアアッ!! あっ、熱い! 熱い!」
燭台を受け取った補佐官が、拷問官の手にペニスを委ねる。
拷問官は片手でペニスを支えると、ゆっくりとドライバーを出し入れした。
「ヒギャア! アアアアアッ、アーッ!!」
「フフフ。有り難く思えよ。念入りに消毒してやる」
そう言うと拷問官は、尿道に押し込んだドライバーを、一気に入り口まで引き抜いた。
「ガアアアアッ!」
そして再び、奥のほうへと押し込む。それを何度も繰り返す。
「グアアアッ!」
囚人は、断末魔の叫びを上げた。尿道から血液が流出した。
「さあ言うんだ。レジスタンスから何を受け取った?」
「ギャアアッ、嫌だ、アーッ、アーッ!」
「言えって言ってんだよ。わかんねーのか」
拷問官は、マイナスドライバーをぐるぐると回し始めた。
高熱で焼けた内部の皮膚が、先端の尖りで引き裂かれる。
「ギャッ! 嫌だっ、痛い! 痛い! ヒギャーッ!」
拷問官はドライバーを回しながら、激しく抜き差しを繰り返した。
「グギャアッ! ヒイイイィーッ!!」
やがて、拷問官はマイナスドライバーを抜いた。
そして舌打ちをしながら、血液と肉片が付着したドライバーを床に叩き付けた。

続く