「どうやら、飲み込んでいたわけではないようだな」
拷問官がバットを補佐官に片付けさせながら言った。
「ありがたく思えよ。いきなり腹を切り裂いて調べてもよかったんだ」
「あ…ありが…とう……ございま…す……」
「体に隠しているんじゃないとしたら、どこだ?」
「ああ……、本当に、何も持っていないんです……」
「何も受け取ってはいないと?」
「信じて……ください…、お願い……、信じて……」
「信じられないな。もう少し体に聞いてやろう」
しばらくして、囚人の下半身の前に、ストローがかざされた。
「な、何を……」
「こいつをお前のペニスに挿入する」
「い、嫌です、やめてくださいっ」
「嫌なら白状しろ」
「ああ、本当に知らないんです。信じてください」
「では、仕方がないな」
拷問官は片手で囚人のペニスを摘まみ上げると、尿道にストローを突き立てた。
20センチほどの長さのものを、半分近くまでぐりぐりと押し込む。
「ああああっ! い、痛い! 許して、許してーっ!」
「よし。例の物を持ってこい」
拷問官が補佐官に指示をする。
まもなく、すべての面が透明なプラスチックケースが届けられた。
「中を見るか?」
囚人の前に、プラスチックケースが差し出された。
「ぎゃあっ! ひいいい~っ」
箱の中には、無数のゴキブリの幼虫がうごめいていた。
箱の側面から天井から、お構いなしに高速の移動をしている。
拷問官は囚人のペニスを掴むと、箱に近付けた。
よく見ると、箱の側面の一部に透明のセロハンテープが貼られていた。
拷問官がテープを剥がすと、そこには小さな穴が開けられていた。
ちょうどストローが通るぐらいの大きさである。
「お前に刺さっているストローは、砂糖水に浸してある。中までな」
「ヒーッ!」
囚人は、半狂乱になって暴れた。
「やめてください! 嫌だ、嫌だあぁぁっ!」
「白状するならやめてやる」
「知らないっ。僕は知らないんです! お願いだから信じて、信じて!」
拷問官は、囚人のペニスから突き出ているストローを、箱の穴に差し込んだ。
立ちどころに、甘い砂糖水の香りに惹かれたゴキブリが、箱の天井に集まり始めた。
「ギャアァァッ! やめて! 抜いてください!」
ゴキブリの幼虫たちが、我先にとストローの中に入り込んでくる。
透明なストローの中が黒く見えるほど、密着した大量のゴキブリが上に登って来る。
「嫌だっ! いやだ、イヤダ嫌だ! イヤだアァっ!!!」
「ほらほら、どんどん入っていくぞ」
「ヒギャーッ! ヒッ、ヒーッ!」
「チンポの中をゴキブリが這いずる気分はどうだ?」
「アアッ、アガッ、ギャアアァッ!!!」
「ハハハ。膀胱で育って、卵を産むかもしれないな」
拷問官は楽しそうに高笑いした。

続く