数日後、囚人は再び第1拷問室へ連行された。
「ふん。元気だったか?」
拷問官が囚人の顔を一瞥して、さして興味もなさそうに尋ねた。
囚人は、壁面に設置されたX字型の磔台に手足を固定された。
全裸の若い身体が、拷問官の目に晒される。
「独房で考えてみたか? どうするのが一番得か」
「……」
囚人は答えなかった。
拷問官は囚人に正面から近付き、萎んだ性器を指でつまんだ。
包皮を根元まで剥き上げ、ゆっくりと先端へ戻す。
絞るように亀頭を強く握り、すぐに力を緩める。
そんな拷問官の手の動きに、ペニスはすぐに応えた。
その反応を待っていたかのように、拷問官は目玉クリップを取り出し亀頭を挟んだ。
「くうぅっ」
囚人の食いしばった歯の隙間から声が漏れた。
尿道口の形が変型するほど、大きなクリップは赤紫色の肉に食い込んでいる。
拷問官は表情を変えずに、もう一個、同じクリップを尿道口の脇にぶら下げた。
二個のクリップが、強力に亀頭をつねり上げている。
囚人は唇を噛みながら耐えていた。が、拷問官に乱暴にクリップを引っ張られた時、
「くはあっ!」
と、声を張り上げた。
クリップは引っ張られたまま、外されることはなかった。
情けなく引き伸ばされた亀頭の皮膚が白く変色している。
その状態のまま、拷問官は尿道口に小指の先をめり込ませた。
「アアアアッ! やめてっ!」
二個のクリップをぶら下げられた亀頭の中心を、細い指先が嬲る。
「タバスコを持って来い。注入してやる」
「ああ…ッ、や、やめてくださいっ」
「前回の拷問に耐えたお前なら、これぐらいは大丈夫だろう?」
拷問補佐官が、タバスコの瓶とスポイトを拷問官に手渡した。
拷問官は、囚人の目の前でゆっくりとキャップを外した。
そしてスポイトの先端で、赤い液体を吸い上げる。
「お…お願いです。許してください」
クリップに食いつかれた痛みに身をよじりながら、囚人は懇願した。
しかし、それは聞き入れられなかった。
二個の目玉クリップの間に位置する尿道口を、拷問官は指でこじ開けた。
細いスポイトの先端を、小さな穴に差し込む。
そしておもむろにスポイトを絞った。液体が、尿道の中に流れていく。
「う、わあ、ああ…あ…ア、アッ…アアッ、アーッ」
徐々に囚人の悲鳴が拷問室に轟いた。
竿の内部が、じわじわと焼けるように熱くなった。
それはやがて、下半身を切り裂かれるほどの激痛へと変わっていった。

続く