古いということは自分でもわかっている
今日、X(旧Twitter)で、「15年くらい前の本は男同士や女同士の話だと『同性なのにこんな感情許されない…』みたいな導入があったけど最近のにはほぼない、前置きなく普通の恋愛漫画になっている」と父が言っていた、というポストを読みました。

私がここ数年、感じていた時代によるモラルの変化というのが正にそれでして。

『NEUTRAL』の設定なんて、若い人には本当に古臭く感じるんだろうなと思っています。
竜児が数馬の思いをわかっていながら、同性愛者ではないためにセックスは受け入れることができない、でも心から親友を愛しているとか……。

数馬は竜児に対して恋愛感情も性的欲求も持っているけど絶対に一線を踏み越えたくないと考えていて、その分、他人とはいろんなプレイをしまくってるとか……。

憲治が弟のことを好きすぎて、大切すぎるから、まったく章吾とセックスする気がなくなってしまっているとか……。

もう、なんなのこいつら馬鹿なの? って思われてるかもしれないですね。

(実際、20年ぐらい前に「BLを全然わかってない! キャラの心理をまったく描けてない!」というメールをいただきましたもんねえ)

三人に比べると章吾は健全な子なんですよ。憲治に相手にされないから仕方なく、他の人とやるっていう……憲治はまだ知らないけどな。

夏樹は数馬のことがこの世で一番好きだけど、自分が求めているものを彼は与えてくれないということをわかっているから、従兄の明文と一緒に暮らして甘えまくってるわけで、こっちも正直ですね。

私はそういう曖昧な感情を描くのが好きなので、これからも同じようなことを書き続けていくと思います。