老化しない方法を父に学ぶ
老化しない方法を父に学ぶ
以前、父が交通事故で入院した時、認知症の母の世話をするために週に数回、実家へ通った。

現在は母が入院しているので、父の生活のサポートをするため、同じように実家に顔を出している。

しかし現在86歳の父は、ほとんどなんでも自分でできる。

同い年の母とどうしてこんなに差がついてしまったのだろうと思う。

しかし、よくよく考えれば理由は明らかで……。
読書、映画観賞、音楽鑑賞が趣味なのは私も同じだが、父は私のパワーアップ版だ。

本は私の百倍以上読んでいるし、映画も私の十倍以上は観ている。

音楽は、昔は自宅にクラシックのレコードが1000枚以上は軽くあった。後に全部CDで買い直した上、今でもタワーレコードに通い、月に何枚も買っている。

スマホも使いこなしており、Amazonや楽天で買い物したり、青空文庫で本を読んだり、動画配信サービスで映画を観たり……。

CDのライナーノーツの英文や独文をスマホでスキャンしてOCRアプリでテキスト化して、ChatGPTに翻訳させて読んだりもしている。

そういう趣味を持ちながらも家でじっとしていることは好きではなく、しょっちゅう遊びに出かける。

脚を悪くする前は、ほぼ毎週末、近くの山にハイキングに行っていた。

健康に関しても勉強熱心で、身体に良いというものは進んで食べる。

健康に良い習慣は三日坊主ではなく、何年でも何十年でも毎日続ける。

そのせいか見た目もかなり若く、またオシャレでもあるので、娘の私が言うのもアレだが、まあ、なんというか、かなり格好いい。

母のヘルパーさんが「ご主人、映画俳優みたいですね……」と母に言っていたらしい。

髪もいつも丁寧に整えているし、服装にも気を遣っている。帽子がよく似合う。

若い頃は家のことは母に任せっきりで何ひとつできなかったが、母がおかしくなってからは炊事も洗濯もするようになった。

このまま100歳ぐらいまで生きるんじゃないかという気はするのだが、もしこのまま母がいなくなったらどうなるかな……。

それが心配な今日此の頃である。
※フリー素材 ぱくたそ

2023/08/07 23:22 | 固定リンク | 近況報告&日記