1999年~2007年執筆・同年改訂 / 長編 / 全22頁
[あらすじ]
憲治は、人気ロックバンド・REVENGEのHAYATOのスキャンダルを追いかけていた。そして友人の数馬が、REVENGEの前身であるインディーズバンドのメンバーであったことを知る。そんな折、後輩の美津子が結婚。その相手の信之もまた、当時のメンバーの一人であった。理由を隠したまま、数馬を憎み続ける信之。決してバンド時代を語ろうとはしない数馬。その間で二人の友情を取り戻すため悪戦苦闘する青年、宮本。複雑な人間関係の中から秘密を探ろうとする憲治は、やがて切ない真実を突き止める。[解説]
完成までに8年間かかった長編。最初は後の話へと続く伏線を盛り込み過ぎて、構成に失敗し、破綻しました。そのせいで何回もプロットを練り直したり、書き直したりする羽目になりました。いろいろい中身をいじくり回した結果、それまで書いたものを三分の一ほどざっくり削って、再挑戦することに。何度も投げ出そうと思いましたが、頑張ったかいあって、それなりに満足の行く仕上がりになりました。執筆時期によって文体が違うのもご愛嬌です。発表してから11ヶ月後、ラストを書き直しました。