1998年執筆・2003年、2018年改訂 / 長編 / 全17頁
[あらすじ]
ある日、竜児の元にカミソリ入りのファンレターが送られてきた。その日から、竜児をストーカーの無言の暴力が襲う。犯人をつきとめようとする数馬だが、彼自身、満たされない生活の中で、精神と肉体のバランスが取れないことに苦しんでいた。竜児を壊したい欲望にとらわれながら、ついには章吾と関係を持ってしまう数馬。そしてその事実を知った竜児とのすれ違いの日々。しかし、最終的に犯人を追い詰めた数馬は、究極の報復手段に出る。[解説]
私自身の性癖の原点です。この作品を完成させるまで、自分がサディストであることには気付いていませんでした。数馬はやっぱり、自分自身の投影なんだろうなあ……と思います。そういう精神的な部分で入れ込むことができたので、完成度は非常に高いですね。似たような話を書けと言われても、多分もう無理でしょう。1998年執筆なので、今読むと小道具がいささか古いですが、直しようがないのでそのままにしてあります。(1999年Web公開時コメント)