1999年執筆・2001年改訂 / 短編 / 全2頁
[あらすじ]
芸能界に復帰した竜児は、周囲の、自分に対する嘲りと空々しさに疲れていた。何もかも捨てて逃げ出したい。そんな竜児の不安を打ち消すように、数馬は言う。頑張ってもだめだったら、ドイツで共に暮らそうと。数馬の故郷に思いを馳せた竜児は、数馬との「gemuetlich(居心地のいいひととき)」を守っていくため、再び、明日への気力をみなぎらせるのだった。[解説]
こういうシチュエーション、本当に好きです。エロも何もなく、ただ話をしているだけの。1999年に執筆した時は、ある一つのカクテルをテーマにしていたのですが、2001年、後半を大幅に書き換えて改訂しました。「ドイツ好きだなー」「カクテル好きだなー」という声が聞こえてきそうな一作。カクテルの作り方の解説については、ちょっとやり過ぎの感あり。(1999年Web公開時コメント)