1998年執筆 / 短編 / 全4頁
[あらすじ]
憲治は、新宿で出会った美青年のゲイ・数馬を口説き落とし、ベッドを共にする。しかし、一目で数馬の倒錯した性癖を見破った憲治は、今度は数馬の好きなプレイをしたいと誘う。それは、想像もできない残酷な一夜となった。憲治は頭の中の妄想も、憧れも、恋心も、すべてを表に引っ張り出されて弄ばれ、屈辱と羞恥と苦痛にまみれることになる。[解説]
経験豊富なゲイ同士が、割り切って、一夜のゲームとしてSMプレイを行ったらどうなるか。そのあたりに着目して書いた作品です。読み返してみても濃いですね、プレイが。やたらマニアックだし。あとは、一人の人間の精神世界……頭の中の妄想とか憧れとか恋心とか、そういうものを表に引っ張り出して弄び、踏みにじる。そんなSMを表現してみたかったんです。憲治・受というのは評判が悪いんですけど。(1999年Web公開時コメント)