N(ニュートラル)

1991年~1998年執筆・2001年、2018年改訂 / 長編 / 全19頁

[あらすじ]

パブで店長を勤める田島竜児と、従業員の石黒数馬は、高校の同級生。ある日、数馬の元・恋人でアイドルタレントの日向夏樹が現れた。同時に、数馬は竜児の前から姿を消す。彼は、竜児の秘密を握っている組織から脅迫を受け、竜児を守るために、犯罪に荷担していたのだ。それを知った竜児は、数馬を連れ戻すことを決意する。芸能ライターの坂本憲治、その弟の章吾、大手芸能プロダクションの社長、人気女優が竜児に力を貸し、暴力団が関与する夏樹の事務所に立ち向かっていく。


[解説]

タイトルは「えぬ・かっこ・にゅーとらる」と読みます。1991年からちびちびと七年間かけて執筆しました。これを書き上げてしまったため、続編あるいはサイドストーリーとして、他の作品を執筆することになったので、そういう意味では、『NEUTRAL』シリーズの軸となるものです。自分の人生の中で、宝石のような輝きを持つ作品ですね。ちなみに数馬、竜児、夏樹は1977年~1979年頃に誕生したキャラクター。ずっと私と一緒に育ってきた、私自身のアニムスです。(1999年Web公開時コメント)
※実はこれの前に書いた短編(タイトルは『不可侵領域』)が存在するのですが、現在はお蔵にしています。2001年の改訂時にその短編の一部分を本編に混ぜ込みました。そして2018年、そのシーンを丸ごとカットしました。そのかわり、『不可侵領域』のテキストを使い、冒頭シーンを大幅に加筆修正しました。

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